「人体のおよそ70%は水分」
けっこう重要なのに普段あまり意識しない数字のひとつであります。
水分の補給は生命活動維持の基本であり、体脂肪率の適正化を図るダイエットにおいてももちろん重要なファクターです。
我われは単純な「水」以外にさまざまな形で水分を摂取しております。その内容を見直すことはダイエット成否のカギと言っても過言ではありません。
本稿では「飲み物」について考察いたします。
いつも飲んでいるものを考える
我われは普段から特に意識することなく、さまざまな形で水分を摂取しています。
都市インフラやサプライチェーンが機能している限り水分に困ることはありません。
選択肢が多すぎて「どの飲み物を選んだらいいか」と迷ってしまうほどであります。
単純に水分を獲得するだけなら「水」一択でなんの問題もないのですが、そこはメーカーさんもベンダーさんも商売ですので、さまざまな味・香り、魅力的なパッケージや好感度の高いCMが駆使されて、我われの眼前に「売れる飲み物」が並べられています。
そして自分のような甘党は「同じ値段ならただの水やお茶よりなんか入ってる甘いものを飲みたいぞ」と思ってしまうわけです。
どこかのタイミングでしっかり見直さないと、毎日甘い飲み物に手を出してしまう環境というのは、ダイエット戦線を不利にするトラップのように思えます。
が、これは別に誰かが非難されるような性質の話ではありません。
ミネバ・ザビ殿下が地球で訪問されたダイナーの老主人が語った通り、企業努力の類もすべて善意から始まっているのですから。
ただまあ・・・ホンネは「水」がもうちょっと安ければ誤選択が減ってアリガタイではありますが。
ダイエット中に飲むべき飲み物
グリーン・ワイアット中将やオットー・ミタス大佐のように、航宙艦の指揮官には紅茶を趣味とされている方が数多くおられます。
BBY-01 ヤマト艦長・沖田宙将も艦長室で古代一尉に紅茶をふるまっておられました。(明示されていなかったので「薄いコーヒー」かもしれませんが)
宇宙空間という虚空に浮かぶ無機質な戦闘艦にあって、ストレスフルな将官・佐官に一時の安らぎをもたらす紅茶。
もちろん無糖であればダイエット中もまったく問題ありません。さまざまなファイトケミカルによる健康増進効果も期待できます。
日々のストレスを和らげる紅茶は自分も愛飲しております。そして無糖の紅茶以外にもダイエットに有益な飲み物があります。
ここでは以下の3つを「ダイエット中に意識して飲むべき飲み物」として挙げたいと思います。
ダイエット中の飲み物
1. 水
ダイエット戦線に身を置いているか否かにかかわらず、水を多く飲むことは健康的な身体代謝にとって必須であります。
目安は1日2リットル。500mlのペットボトルなら4本分に相当します。
一度にガバ飲みはよくないので、朝昼晩・間食などのタイミングに小分けで飲むべきと考えます。
水は当然ながらゼロカロリーで体脂肪増加には関与しません。体内の水分が多くなれば血糖値もおのずと下がり、肥満リスクが低減するともいわれております。
災害対策の意味でも、「水」はペットボトルなど水道以外の手段で必ず常備しておきたいところです。
2. 緑茶・抹茶
緑茶に多く含まれる茶カテキンには肥満気味の人の内臓脂肪を減らす効果が報告されております。
有名なトレーナーの中にもご自身のトレーニング中に水筒に入れた緑茶を飲む方が多いようです。
カフェインに関してはコーヒーの方が優秀ですが、その他総合的な成分において緑茶の多様性は捨てがたいものであります。
水分補給の観点でも、自分はコーヒーより緑茶を推したいと考えます。
急須でお茶を淹れるのが面倒であれば、もちろんペットボトルの緑茶でもOKです。
3. コーヒー
コーヒーに多く含まれるカフェインにも内臓脂肪を減らす効果が報告されております。
砂糖を入れずブラックで飲むことはダイエットに有益と考えられます。
一方で不眠や神経症などの原因にもなりえるので、1日の上限はカップ3~4杯程度です。
缶コーヒーに関しては、基本的にブラック以外はジュースと同じく糖質が多いので控えるべきです。
糖質だけでなく香料などの添加物までとことん気になる場合は「香料無添加」のものを選びます。
「甘い缶コーヒーを飲まないと1日が始まらない」と考えていたかつての自分は、多少運動しようが白米を減らそうが常に太っておりました。朝だけにとどまらず、残業のエネルギーになればとドーナツとともに何本も飲んでいたこともあります。
ストレスで逆流性食道炎まで患っていたにもかかわらず、大量の甘い缶コーヒーを手放せなかった自分・・。ドラちゃんにタイムマシンをお借りして羽交い締めしに行きたい気分であります。
避ける・減らすのが望ましい飲み物
この項は「NGドリンク」を列挙するべきか悩みましたが、いたずらに非難がましくなりそうなので概略に留めます。
注意点はやはり「糖質」であります。
飲み物に含まれる糖質は、食べ物のような固形物ではないこともあって吸収がきわめて速く、飲んでから30分くらいで血糖値が急上昇します。
清涼飲料水やスポーツドリンクなどの大量摂取は「ペットボトル症候群」と呼ばれる急性糖尿病にもつながりますので、ダイエット中は可能な限り回避するべきと考えます。
健康そうなイメージの商品にも注意を払います。
スポーツドリンク、エナジードリンク、ビタミンドリンク、経口補水液、野菜ジュース・・・。
名前だけ聞くといかにも健康そうなカテゴリですが、糖質が多い飲み物であるケースがほとんどです。糖質過多を避けるという観点から、やはり大量摂取はよくありません。
飲み物の多様なラインナップは我われを太らせてやろうという悪意ではなく、企業努力という名の善意です。イメージだけで判断せずに、自らの意志で冷静に商品を選択したいところです。
- いつも飲んでいる飲み物を見直す
- 水は1日2リットル
- 緑茶の茶カテキンは脂肪燃焼効果が期待できる
- コーヒーのカフェインにも脂肪燃焼効果がある
- 糖質系飲料は量を控える