直立歩行は進化の奇跡!「立って歩くこと」を再評価せよ

catch_walk スリム教導隊本部

日々を忙しく送っていると「特別な運動ってなにもしてないなぁ・・」と思いがちです。

 

息が上がったり汗をかいたりでないと「運動」とは認識しにくいかもしれませんが、人間が直立して二足歩行しているのはそれだけで奇跡的な運動行為であります。

 

本稿では「立って歩くこと」にもっと光を当てて、自分がいかに普段から特別な運動をしているかを再確認し、自信を持ちたいと考えます。

 

直立二足歩行は特別なチカラ

二足で立つ動物はたくさんいます。

 

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直立・・?

鳥類やクマ、サル、動画サイトで生息が確認できる直立ニャンコなど。

 

しかしこれらは鳥類以外、基本姿勢は四足形態で直立二足歩行を実現しているとはいえません

 

鳥類は前肢が翼なので必然的に地上にいるときは二足歩行になりますが直立姿勢ではありません。二足で立った姿勢を横から見るとボディと脚が「丁」の字状になっています。

 

鳥類の祖先と言われる恐竜も同様です。

 

自分が子供の頃はまだティラノサウルスを始めとする獣脚類の恐竜は直立に近い姿勢だったと考えられていて、愛してやまないドラえもんやゴジラにもその影響が強く見られました。

 

当時の愛機「ゴジュラス」もそうでした。

 

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ホントはこうなのか・・

映画『ジュラシック・パーク』(1993)の頃にはこの説はキレイに覆され、以降は鳥と同じ「丁」の字状のティラノサウルスがお馴染みになりました。

 

同じ二足歩行でも頭から背骨・腰・脚までほぼまっすぐな直立姿勢を持つ動物は人間だけなのであります。

 

他の動物にはない直立姿勢を得て、人間はさらに二つの大きな個性を獲得しました。

 

「巨大な脳」と「フリーな両手」です。

 

人間ほど体重に対する頭部の重量が大きい動物は他におらず、地球上のすべての動物の中で最も高い知能を獲得しています。歩行に使わないことでフリーになった両手は物を運んだり道具を使ったりするのに適しております。

 

直立二足歩行の人間だけがこれらを駆使することで現在へと続く文明を築き上げてきたわけです。

 

人工的な直立二足歩行

もうひとつ、いかに人間の直立二足歩行がスゴイかは、いまだにそれを人工的にコピーできていないことからもわかります。

 

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早くモビルスーツに・・

ASIMOのような完成度の高い二足歩行ロボットは存在しますが、ロボットに二足歩行させるための理論と人間が全身の筋肉で直立二足歩行を実現している原理には開きがあります

 

「二足で自重を保持して前後進その他の動きができる」という点は同じでも、下腿三頭筋・前脛骨筋・大腿四頭筋から腹筋、腰まわり、腕の筋肉まで複雑に連携して重心バランスを自在に移動させる人間の動きを完全に再現したものではありません。

 

そう考えるとモビルスーツが実現するのも本当に遠い未来に思えてきます。

 

戦闘機サイズの機体が垂直に突っ立ってるのは被弾面積が大きすぎるとかビーム兵器相手に避弾経始もあったもんじゃないとかいろいろありますが、そのへんはどうでもよいのです。

 

・・・はあ。

 

やはり人間の直立二足歩行はスゴイものであります。

 

自室のプラモやお台場の立像を眺めて自分を慰めるとします。

 

「立って歩くこと」は運動か

人間が直立二足歩行することは生命の奇跡です。

 

「海から発した生命が陸に上がるまで億万年、幾度かの興亡を経て人の形を得るまでにさらに億万年の時間が必要とされた」

 

ビスト財団宗主サイアム・ビスト氏のご発言です。永劫の進化の果てに獲得した直立二足歩行が「運動ではない」はずがありません

 

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歩くことは全身運動

立っているだけでも全身の筋肉を稼働させてバランスを保っており、歩行となるとさらに多くの筋肉が動員されます。ことダイエットに関していうと「効率が良すぎる」のが問題といえば問題です。

 

ロボットの二足歩行で消費されるエネルギーは人間の歩行よりはるかに大きいといわれます。

 

核動力のモビルスーツはともかく、バッテリー駆動のレイバーは稼働時間がきわめて短いと想像されます。

 

直立二足歩行は人体の効率が良すぎて大量のエネルギーを消費しなくても実現できてしまう、ということであります。「30分歩いたから体脂肪が1kg減るだろう」みたいな劇的な効果は期待できません。

 

「立って歩くこと」が立派な運動であることは間違いありませんが、それだけで脂肪がガンガン燃焼されるわけではない、ということであります。

 

ウォーキングの効果

「歩くことは最良の薬である」とは古代ギリシャの医師ヒポクラテスの言葉と伝えられています。

 

1日30分程度のウォーキングであっても、それを継続した場合には心疾患・脳卒中・糖尿病といった疾病の発症率が30~40%減少したという報告もあります。

 

「足は第二の心臓」ともいわれます。

 

継続的なウォーキングは脚全体はもちろん腓腹筋(ふくらはぎ。ガンダムの「ダム」の部分)を鍛えることにつながり、ポンプ効果で血流の活発化、代謝能力の向上が期待できます。

 

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通勤中だって

脚だけでなく上半身を含めた姿勢を正しく保てばより効果が高いといわれております。

 

自分は腹直筋コアファイターを意識して歩くようにしています。腹筋と背筋に少し力を入れて気持ち反りかえるような姿勢です。

 

姿勢を意識するだけで通勤時など歩く必要があるシーンに少し「運動」の要素をプラスすることが可能です。

 

たまにアクチュエーターの動作音が口から出てしまうことがありますが、人に聞かれないように気をつけております。

 

 

観測評価
  • 「直立二足歩行」は人間だけの個性
  • 立って歩くことは立派な運動
  • 少しずつでも継続することでさまざまな効果がある
  • 歩く姿勢を意識することでちょっと効率を上げる

スリム教導隊_全景図

 

 

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