トレーニングやウォーキング時の負荷を上げたい時に「手首・足首に重りを装着する」という手段があります。
同じ運動でも負荷が上がることによって効果が高まります。漫画『ドラゴンボール』では孫悟空も界王様との修行で手足に重りを装着していました(悟空がつけてたのは1個2トンもあったようですが・・)。
手首に装着する重りをリストウエイト、足首用の重りをアンクルウエイトと呼称します。といっても、同じものをどちらの目的にも使用できる場合があります。
本稿では足首用の「アンクルウエイト」について考察いたします。
アンクルウエイトはもちろん我われスリム教導隊の中年男性にも有効であります。今回は大きく3つの種類について、「バレないようにズボンの下につける」というシチュエーションで比較してみたいと思います。
①標準タイプ(足かせ型)
手首にも足首にも装着できる標準タイプがこの「足かせ型」であります。「アンクルウエイト」や「リストウエイト」と聞いてまっ先に想像するのがコレではないでしょうか。
3タイプの中でも、「着脱がカンタン」「手首にも足首にもつけられる」「同じ重さでも他タイプより負荷が大きい」といいことだらけで、トレーニング用としてはこのタイプを選んでおけばまず問題ありません。世の中に出回っているアンクルウエイトの大半がこのタイプなのも納得です。
ただし、今回の「バレないようにズボンの下につける」というコンセプトにだけはどうにも不向きな結果となりました。
ジーンズとチノパンではウエイトの形がまるわかりで、間違いなく「アイツやってんな」と思われてしまいます。かなり恥ずかしいのでやめた方がいいでしょう。
すその広いカーゴパンツならそこまで目立たないのでギリギリOKかと思います。
スーツのズボンはすその広さにゆとりがあるので一見大丈夫そうですが、座るとすそが上がってアンクルウエイトが丸見えになります。やめましょう。
①標準タイプ(足かせ型)の装着は、「見えちゃってもいい」「すその広いカーゴパンツをはく」などの場合に限定した方がよさそうです。
②具足タイプ(すね当て型)
すね部に巻きつけるこの「具足タイプ」が、今回もっともズボンの下に装着するというコンセプトにマッチしておりました。
薄型でズボンの上から形がわかりにくいので、すべてのズボンで装着可能であります。カーゴパンツだともうほとんど装着していてもわかりません。ただ、それなりに厚みのある装備なので「どんなズボンでもまったくわからない」ということはありません。
チノパンやスーツはすそから少し見えてしまう場合がありますが、「①足かせ型」と違って「いかにもな形状」がドカンとはみ出すわけではないので、黒いソックスをはいていればそこまで目立ちません。
マジックテープが1か所⇒3か所に増えるので着脱がやや難しくなる点と、すね部への締めつけがキツくなる点には注意が必要です。
不調を感じたらすぐに外せるようにしておきましょう。
③甲冑タイプ(すね当て+膝サポーター型)
重りが入るすね当て部に加えて、膝サポーターが一体となった形状です。目立ち度は②具足タイプとあまり変わりませんが、ジーンズとチノパンはひざ部の形状がまあまあわかってしまうので避けた方が賢明であります。
とはいえ、中年男性のヒザを注視するような悪趣味な人もいないと思われますので、そこまで気にしなくてもいいレベルかと。
②具足タイプではすね部の締めつけがキツいという場合にはこちらが適当だと思われます。
ただし、膝サポーター部は想像していたより脚の可動範囲に影響が大きく、けっこう歩きにくくなります。あと、マジックテープも4カ所に増えるので着脱にはだいぶ慣れが必要です。ホントに甲冑を装備しているような感覚になります。
長時間の装着にはあまり向いていないかもしれませんので、こちらも不調を感じたらすぐに外せるようにしておきましょう。
- トレーニング用途なら「標準タイプ」で問題なし
- ズボンの下にこっそりつけるなら「具足タイプ」
- すねの締めつけが気になるなら「甲冑タイプ」